看護師の多様な働き方シリーズ
シフト無し?!『ドコケア』で叶う看護師の自由なワークスタイルとは
働き方改革が叫ばれる昨今。
新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけに、キャリアや働き方を見つめ直した方もいるのではないでしょうか。
「今の職場で働き続ける自信がない」
「給料が減るから辞められない」
「もっと自分らしく働ける場所があればいいのに…」
こうしたお悩みを解決すべく、当サイトでは看護師さんの柔軟な働き方を応援する企業をシリーズでご紹介します。
記念すべき第一回目は、「ケアプロ株式会社」が運営する『ドコケア』から、モビリティナースという働き方をみていきましょう。
1. そもそも『ドコケア』とは
どんなサービス?
『ドコケア』は、外出支援や生活支援を必要とする利用者さんのために作られた公的制度外のサービスです。
介護保険では対応できない困りごとを解消するために、2020年から運用を開始しています。
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項目 | 詳細 |
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サービス名 | ドコケア |
運営会社 | ケアプロ株式会社 |
サービス内容 | 外出支援・生活支援・退院や転院時の付き添い など |
主な利用者 |
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これまでサービスを 提供した利用者 |
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サービス提供エリア | 東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県を中心に、順次拡大中 |
最短1時間から利用できることもあり、利用者から高評価を集めています。
2. シフトがないって本当?
ドコケアで働く看護師の働き方とは
モビリティナースとは
『ドコケア』で働く看護師はモビリティナースと呼ばれており、公的制度では対応できない退院・転院時の付き添いや医療的依存度の高い方の外出支援などを行います。
在宅に移行してからの生活は、介護保険をはじめとした公的制度により支えられていますが、退院・転院時のサポートや医療的ケアを外出支援は公的制度の対象外としてみなされてしまい、移動時に医療者の支援を受けられないことも珍しくありません。
つまり、医療的依存度の高い利用者は、移動時に急変のリスクや不安を抱えながら過ごさなくてはならないのです。こうした医療システムの狭間にいる人たちのニーズに応えるべく、誕生したのがモビリティナースです。
モビリティナースは、利用者の安心と安全を守る役割を担い、医療システムの狭間にいる人を救う存在ともいえるでしょう。
看護師の自由な働き方の裏側には「利用者ファースト」の精神があった
『ドコケア』では、看護師が固定シフトを提出する必要はありません。
その理由は、多様な利用者ニーズに対応するために、流動的な働き方ができる看護師を必要としているからです。
そもそも『ドコケア』は利用者の多様なニーズに応えるサービスであり、ときには早朝や夜間にサービスを依頼されたり、旅行に同行し宿泊したりするケースもあります。
固定シフトで働く看護師だと、利用者の希望に臨機応変に対応することが難しく、すべてのニーズに応えられない可能性もあるでしょう。
こうした事態を防ぐべく、『ドコケア』では看護師のシフト制を導入していません。
代わりに、マッチングシステムを採用し、利用者のケア希望日と看護師の勤務可能日をマッチングした上でサービスの提供ができる体制を整えています。
こうした利用者ファーストの取り組みは、結果的に看護師の自由な働き方の実現に繋がっており、多様な働き方を求める看護師から多くの支持を集めています。
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項目 | 詳細 |
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雇用形態 | 業務委託 |
勤務時間 | 午前中に業務開始、約1~2時間程度 (案件によって変動あり) |
給料 | 3,300円~/回あたり(交通費含む) (報酬例:5,600円/1回2時間あたり) |
待遇 |
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仕事内容 |
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求める人物像 |
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働くまでのステップ |
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モビリティナースとして働くメリット・デメリットとは
モビリティナースとして働くメリットとデメリットは、以下の通りです。
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メリット | デメリット |
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実際に本業のすきま時間を利用してモビリティナースとして活躍している方は多くいます。
「すきま時間で副業を始めたい」「バイトで稼ぎたい」「復職前にお試しで働いてみたい」とお考えの方は、『ドコケア』の公式サイトから面談予約をしてみてはいかがでしょうか。
3. 安心して外出できる世の中へ
『ドコケア』を立ち上げた看護師の思いに迫る
『ドコケア』を運営する「ケアプロ株式会社」の代表・川添氏は、看護師として働いた後に起業した異色の経歴を持ちます。
「医療に関心を持ったのは中高生の頃に経験した祖父の死だった」と話す川添氏は、同時期に父がリストラされる様子を目の当たりにしたことで、大企業へ勤めるよりも仕事を自分で創り出そうという思いを抱きます。
そんな中、高校生の時に老人ホームでボランティアを行い、経営状態の悪化で人手不足が慢性化した現場を見て、「利用者にも職員にも大きな負荷がかかっている」「経営の問題がサービスに直結している」と考えたそうです。
これらの経験が川添氏を起業へと駆り立て、看護師の仕事をこなしながら医療と経営を学び、2007年「ケアプロ株式会社」を創業します。
はじめは予防医療事業からスタートしましたが、事業展開していく内にさまざまな医療ニーズを抱える方々と出会い、2012年に訪問看護ステーションを立ち上げ、在宅医療事業でも数々の実績を創り上げてきました。
そんな中、訪問看護ステーションの利用者から「外出したいけど病気だからできない」「何年も桜を見ていない。もう諦めている」といった悩みが聞かれるようになります。
現場スタッフは様々な支援を行い、利用者さんの夢を叶えるために尽力しましたが、公的制度では補えないニーズも多く、充分なケアが行えないという問題に直面したのです。
こうした現場の声を耳にした川添氏は、「公的移動支援には限界がある」「病気や障がいがあっても安心して外出できる世の中を実現したい」と考え、2020年に交通医療サービス『ドコケア』を立ち上げました。
※交通医療とは外出への困難を抱える方に対して移動支援や外出支援を行う領域の医療のことです。「ケアプロ株式会社」の登録商標にあたります。
以降、通院や入院、通勤・通学、買い物、スポーツ観戦、旅行などあらゆる場面で外出や移動支援を中心としたサービス提供を行っています。
なかには、都心部から北海道や沖縄などへの渡航に同行したこともあるそうです。
『ドコケア』は、百人百様の困りごとからお楽しみまで、幅広く利用してもらえるサービスであることをモットーに運営しています。
川添氏が目指す「その人らしく生きていける社会の実現」に向けた取り組みには、今後ますます目が離せません。
4. まとめ:『ドコケア』は
自由な働き方を求める看護師さんにおすすめ!
既存の公的制度では補えない困りごとを解決するために生まれた『ドコケア』。
そのサービスは、利用者さんはもちろん、私たち看護師のQOLを向上させてくれる可能性を秘めています。
ご自身の可能性を広げたい方、看護師資格を活かして新たな現場で活躍したい方、短時間で効率よく稼ぎたい方は、ぜひ『ドコケア』の公式サイトをチェックしましょう。
なお、『ドコケア』を運営する「ケアプロ株式会社」では、スポーツイベント救護と安全を守る『ALL SPORTS NURSE』も提供しています。
ご興味のある方はこちらをチェックしてみてください。
「フリーランス看護師について知りたい」「興味がある」「やってみたいかも」という方は、ぜひ当協会ホームページをチェックしてみてください。