看護師のフリーランス・副業に関するQ&A

看護師の副業やフリーランスに関するよくある質問をまとめました。

  1. 看護師の副業に関するよくある質問
  2. フリーランス看護師に関するよくある質問
  3. その他よくある質問
そもそも、看護師は副業ができるのですか?

看護師が副業できるかどうかは、本業の就業規則によって異なります。就業規則に「副業禁止」の規定がある場合は、副業をすることはできません。

そのため、副業を始める前に職場の就業規則を必ず確認してから副業を始めるようにしましょう。
なお、就業規則は常時10人以上の従業員を雇用する職場で届け出が義務付けられています。
クリニックのような少人数の職場では就業規則が存在しないこともあるため、その場合は上司か人事担当者に直接確認すると良いでしょう。

 公務員看護師でも、副業はできますか?

残念ながら、公務員看護師は副業が原則禁止されています。

公務員看護師とは、「都道府県立病院」「市立病院」「国公立系の大学病院」で働く看護師のことです。
公務員看護師は、公共の利益のために働く立場であり、法律上定められている「職務専念の義務」「守秘義務」「信用失墜行為の禁止」の原則に反する副業は禁止されているのです。

「職場にバレなければいいのでは?」「うまくやるから大丈夫」とお考えの方もいるかもしれませんが、バレた時に減給・停職などの罰則、免職(解雇)などのリスクが伴うため、おすすめしません。

看護師が副業を始めるメリットはなんですか?

看護師が副業を始めるメリットは、以下の通りです。

  • 年収アップができる
  • 本業とは異なる経験が得られる
  • スキルアップに繋がる
  • 人脈が広がる
  • 空いた時間を有効活用できる
  • 気分転換になる
  • 今まで気付かなかった自分の可能性を見い出せる

また、副業看護師を受け入れる職場には、次のようなメリットがあるでしょう。

  • 看護スタッフ間の業務分担が可能になる
  • 常勤スタッフが看護に集中できる
  • 常勤スタッフの時間外労働を減らせる
  • 看護師同士の交流により、知識・スキルの共有ができる

このように、看護師の副業は、看護業界にとってもプラスになるのです。

ただし、副業を始めるにあたり、本業とのシフト調整や体調管理、ワークライフバランスのとり方などには気を付けなくてはなりません。
メリットだけでなく注意点を踏まえた上で、副業という選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。

看護師の副業とは具体的にどんな働き方ですか?

看護師の副業には、さまざまな働き方があります。具体例は以下のとおりです。

  • 夜勤専従のアルバイト
  • 介護施設や福祉施設で短時間アルバイト
  • 訪問入浴介助
  • ツアーナース
  • イベントナース
  • 看護学生向けの講師
  • 医療系Webライター

そのほか、イラストレーターやWebデザイナー、動画クリエイターなど、看護師とはまったく異なる働き方をしている方もいます。

休日や隙間時間を活用するため、「単発または短時間」と就業時間を限定したり、「自宅の近く」「オンラインや在宅」と働く場所を選んだりして、続けやすい環境を整えている方が多いようです。
また、単身者だけでなく、子育て中の方やベテランの方など、幅広い世代の方が空いた時間を見つけて副業を始めています。

知識や経験に不安があります。それでも看護の現場で副業はできますか?

看護師として働いたことのある方であれば、基本的に問題ありません。

看護師の副業と聞くと「経験豊富で何でもできる人だけができる仕事」とイメージしている方もいるかもしれませんが、知識や経験の程度に関係なく、活躍されている方は多くいます。

たとえば、基本的な看護技術を活かして採血や健診業務、訪問入浴介助などのアルバイトをこなしたり、コミュニケーションが好きという理由でデイサービスで働いたりなど、その働き方は多種多様です。

「自分にできるかな」「合わなかったらどうしよう」とご不安な方は、まずは経験したことのある業務や領域のお仕事から始めてみてはいかがでしょうか。
また、手始めに単発または期間限定のアルバイトをやってみるという方法もおすすめです。
どの副業を選ぶ場合も、ストレスなく、本業と両立しやすい働き方を選ぶようにしましょう。

毎日忙しい看護師でも、副業を始めたほうがいいですか?

すべての看護師が副業を始めたり、働き方を変えたりする必要はありません。

ただ、働きやすさを求めて副業やフリーランスに興味をもつ看護師は増えている実感があります。

一概に「看護師なら本業に専念すべき」「副業を始めるべき」と考えるのではなく、ライフスタイルや仕事観の変化が起きた時に、選択肢の一つとして『副業』『フリーランス』もあることを知っておいていただけたらと思います。